JavaScriptで文字数を数えるスニペット(ES2015版・ZWJ非対応)

blog.jxck.io

良記事~。

だけど、文字数を数えるのにわざわざ配列にするのはムカつくので、こうしてみた。

str = '𠮷野屋';
str.match(/./ug).length; // = 3

さらにめんどくさいときは prototypelength を(以下検閲により削除

まあ、そもそも文字コードの変換処理とか blob とか使いだすと配列にはどこかでしなくちゃいけないんだけどね。

ヤマトにしてみれば八方ふさがりなのでまず再配達時間帯の制限しか打つ手がなかったのが実状じゃないかな

ついでだからもうちょっとエントリあげとこ。

www.asahi.com

以下、特に各人にクレーム入れているわけではなく単なる意見です。

  • id:midnightseminar Amazonのコストカッターが値下げ交渉にむけてアップを始めました。

だよねー。
たぶん、Amazon側はサービス内容低下を理由に運賃引き下げを迫ってくる勢いじゃないかな。

個人的には、消費者側が Amazon を by-name で批判する機運が高まらない限り、Amazon運送業者の値上げを許したり労働環境改善のために積極的に取り組むことはないと思う。彼らは 消費者のため という旗を掲げながら大量の投資をしつつ中期で利益をトントンにもっていき、自社の市場価値を最大化することだけがインセンティブだからね。

  • id:tpircs いざとなればamazon切るくらいのつもりでamazonと交渉すりゃいいのに

うーん、前からこの手の話題が出るたびにぼくは言ってるけど、それはムリだよね。

根拠資料が少ないけど、Amazonの年配送費用は1.3兆円。ヤマトの宅配事業売上が1.1兆円なんだよね。

アマゾンが秘密にする物流センターの正体 | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

もちろんヤマトの売上ぜんぶがAmazonなわけはないけど、ものすごく大口な顧客であることは予想がつく。

それでいて、営業利益率がヤマトは3.3パーセント(佐川は5.1パーセント)。

bit.ly

ヤマトにとってみれば「利幅は薄いけど依存しまくってる」先がAmazon

おまけにヤマトはもともと個人to個人に強い宅配便だから、
佐川に比べるとほかにドル箱の心当たりも少ないと。

おまけに配送業者を切り替えるのって法人にとっては比較的容易なので。
Amazonはいつでもほかの事業者に乗り換えることができる。
大口対応可能なデリバリーサービスというと日本郵便があるし、
条件によっては佐川の復帰もありうる。

なのでAmazonを切るのはかなりの蛮勇(英断と言いたいが)になっちゃうよね。

  • id:hamacheese 何故か昨日早速メンバーズの時間指定無視して不在通知来てたわ

ぼくもクロネコメンバーズは登録してて、ポイント貯めてネコ車もらったけど。
メンバーズの問題点は、

登録しておいても、名寄せに失敗すると有効でない

ところなんだよね。

かんたんに言えば、

  • 千代田区1-1 で登録したけど 千代田区1丁目1 宛に送られてきてしまった
  • 電話番号 03-1234-1234 で登録したけど、Amazonからは 090-1234-1234 宛に送られた

とかいう場合。登録メンバーと判定されず希望時間帯などが反映されない。

  • id:mugi-yama もともと時間指定なんてできなかったんだから、有料にしちゃってもいいんでないかなー(遅れたらトラブルになるからやりにくいとか?)

有料にすべきなんだけどねえ。

再配達を繰り返すたびに料金が加算されるようだったら確実にトラブルになるだろうし。
運送料金って所轄官庁に届け出が必要だよね。
前例がなければ指導が入ってもめることもありそう。
それで腰が重いんじゃないかなあ。

そもそも長時間労働していたらADHDにはよくないしほかの精神疾患も悪化する

すぐ忘れるので。
もうひとつ書いておきます。
医療的側面の問題です。

今までの流れは↓参照

menhera.jp

ポイント

  • 一般論としてストレスは精神疾患を悪化させる
  • 長時間労働はストレスを増大させる
  • したがって、本人がどう思っているかと関係なく精神疾患を抱えているなら医療的側面から長時間労働すべきでない

免責事項

なお、ぼくは医者ではないです。
ただし教員免状をもっている関係で、障害児教育方面からの教育心理学・臨床心理学の単位は取得しています。
そういう人間の語る「一般論的な話」だとしてお聞きください。

詳細

ストレスと精神疾患の関係について。

ストレス(正確に言えばストレッサー)というのは、本来的には人間が生物として活動する限り受けるものです。

人類が今のような社会ではなく、野山で狩猟採集をおこなっていたときのことを考えてください。

遠方に獲物の鹿を見つけたので、注意深く忍び寄りヤリを構えます。
このとき、人間の体内では多量のアドレナリンが放出されます。
その効果によって心拍数は高まり、脳は興奮します。

あるいは虎のような天敵が近づいてきたとき。
見つからないように穴にこもり、息をひそめます。
やはりアドレナリンが放出され、
いつ襲われても逃げ出せるよう、やはり心拍に変動が起き筋肉も緊張します。

ストレスとは、もともとこういったものです。
なにか「コト」があると対応できるように、カラダが即応体制に入るわけです。

現代社会でも、人はおなじ生き物のままですから、
おなじ仕組みで生きています。

問題は、都市生活が狩猟採集とはまったく異なる性質をもつ、ということです。

会社で業務をしているとします。
まあ、半分冗談ですが、いつ敵=上司とかヘンな同僚が仕事で話しかけてくるかわかりません。
電話がかかってきて顧客からクレームが入るかわかりません。
常に「即応体制」でいる必要があるわけです。

会社から帰るにしても、
ぎゅうぎゅう詰めの電車の中で、
パーソナルスペースを保てない状態で他の個体と接触した状態を強制されます。
なにが起こるかわからないので、やはり緊張状態にあるわけです。

自覚はしていなくても、
人間の自律神経は狩りや逃走とおなじ状態で緊張状態におかれるのです。

しかも、それが休みなく続く。

狩猟採集であればのんびりする時間もあるのですけれど。
ジャパリパークみたいな)
就業時間や出退勤のときには、とてもありませんよね。

こういった状態に長くおかれると、
アドレナリンが放出されっぱなしの状態になります。
するとカラダが「いつ即応体制を解いていいのかわからないよぅ」と、
混乱しだすのです。

この結果、うつ病パニック障害が引き起こされるわけです。

かなりはしょって説明しましたが、ここらへんは↓の書籍がとてもおもしろく書けています。

人はどうして死にたがるのか 「自殺したい」が「生きよう」に変わる瞬間

人はどうして死にたがるのか 「自殺したい」が「生きよう」に変わる瞬間

まあ、そういうわけで。
このようなしくみでストレスが精神障害を引き起こすわけですね。

ストレス起因の精神障害にはストレスを取り除くのがいちばん

このように引き起こされたうつ病パニック障害は、
どうやって治すのか。

「くさいにおいは元から絶たなきゃだめ」
なので、そもそものストレスを軽減するのがいちばんです。
ですから、うつ病になると休職してストレスを軽減したりするわけですね。

薬があるんだから薬で治せばいいんじゃないの?

と思うかもしれませんが、まずうまくいきません。
風邪のときに解熱剤を飲むのとおなじで対症療法にすぎないからです。

たとえばうつ病のときは、ストレス下にあることで、

みんなが自分のことをダメな人間だと思っている。もうだめだ
(現実:ほんとはそんなことない)

といった認知の歪みを抱え込んでいます。

これは薬で治すことはできません。
緊張状態におかれる職場を避け、家でゆっくり休み、
認知の歪みを直さなければどうしようもないんですね。

パニック障害も、

電車に乗ると死にそうになる!

という症状を抱えているのに、薬を飲んで無理に今まで通り電車に乗ってもよくなりません。

いったん電車に「乗らなくてはいけない」という状況から退避して、
薬を飲みながら、一駅ずつ電車に乗って自信をつけていったりします。

そういうことなので、いったん心の病気にかかったら、
ストレス(のもと)を取り除くのがいちばんなのです。

逆に言えば、
ストレスが継続してカラダにかかればかかるほど、
どんどん症状は悪化していきます。

ストレスが精神障害によくない、というのはこういうゆえんです。

先天的な障害だったら関係なくない?

前項の説明だと、

うつ病とかは後天的なものでしょ?
AD/HDとかは先天的なものなんだから、ストレス関係なくない?

と思う人もいるかもしれません。

実際にはそのように区分することにはあまり意味がありません。

なぜかというと、ADHDのような障害は、
その障害によって社会的不適応に直面することで
うつ病パニック障害などを併発している事例が多いからです。

実際、ADHD患者の10パーセント以上は双極性障害を併発しています。

そのため、
ADHD単体では日常生活に支障をきたしておらず気づかなかったが、 うつ病などを併発することで悩み、
クリニックに通いはじめる人が多いんですよね。
で、しばらく治療を続けるうちに「あれ? これはADHDでは…」と。

つまり、障害を抱えているために
多大なストレスによる精神疾患の発症可能性が高くなるわけです。

当然ながら、ADHDですでにうつなどを発症している場合も、
ストレスで悪化します。

これはADHDに限らず、ほかの人格障害とかいろいろな病でもおなじです。

ですので、やっぱり先天的な障害でもストレスはよくないのです。

本人の思いと医療

結論に近づきましたが。

こういった背景で、病者本人が

ぼくはADHDだから、ひとより長い時間働きたいんだ

と願うことは、医療的側面から本人にとって好ましくない結果をもたらすことが多いと思います。

ADHDでも長時間労働すればうつ病パニック障害にかかりますし、
そもそもそういう症状の側面をすでにもっていれば悪化しかねません。

ですから残業規制が守っているのは(いわゆる)健常者だけではないのです。
ADHDのひとたち自身も対象であり、意味のある規制になっているのです。

これは、

病者自身のQoL上からくる思いと医療(あるいは社会保障)がバッティングする事例

だと思いますが。ADHDに限った話ではないです。

たとえば、うつでもそうですよね。

うつだからといって休職したくない!
バリバリ働きたい!

…だいたいよくない結果に終わります。

いわゆる本来の躁うつ病の人も、

ぼくはいますごく才能にあふれているんだ!
結果を出すためにじゃんじゃんやっていきたい!

とかいう状態になったり。単に陽性期であとで悔やむんですよね。

こういうとき、ぼくらはいったいどう対応すべきだと思います?

ぼくは、

医療的に(いわゆる)健常者とおなじ枠組みで暮らす(働く)ことが
その病者に対して社会保障的に有効であるならば、
おなじ枠組みで暮らす(働く)べき

だと思います。

こういう保障の枠組みを、
「多様性を認めないことだ!」
と批判するのは、いくらなんでも牽強付会にすぎるのではないでしょうか。

お。
PCで書いたらこのあいだよりまともな文章になったぞ。
ということで、さようなら。

当事者に寄り添うふりをして火に油を注ぐのを楽しむのはやめましょう

こちらの記事について。

menhera.jp

いちど長々と書いたのだけれど、自分の人間的成長のためにぜんぶ消しました。

メンヘラ.jp氏に聞きたいです。

誰が、

ADHDは残業規制を邪魔する悪のモンスター」

だと主張したのでしょう。

少なくともぼくは主張していません。

誰も主張してないんじゃないですかね。

ぼくも障害当事者なのでそういうことには敏感です。
ですが、さすがにそこまで言った人は知りません。
まあ、仮にそういうことを言った人がいたとしても、それが主題で議論がおこなわれている風潮はないですよね?

だというのにそんなセンセーショナルなタイトルをつけて。
いったい何のメリットがあるというのですか?

あなたの論の進め方では、障害者と(いわゆる)健常者のあいだの壁を強化するだけです。

ありもしない対立を助長しています。

それは傍から見ていると楽しいでしょう。
しかし当事者にとっては楽しくありません。
地獄です。

ただでさえ生きづらい世の中を、
ただでさえ生きづらくなる障害を抱えて生きているのに、
これ以上生きづらくさせないでくれませんか?

プロレスのようにおもしろがらず、
きちんとした客観的事実に基づいて、
「労働時間のありかたと障害者の生き方」
について議論するのであればよいでしょう。
多くの人にとって、
そして社会のこれからにとって大いに意義があります。

でも、あなたは火に油を注いでるだけですよね?

そうでないならばレトリックでひとを躍らす小技に走らず、
ちゃんとした主張なり指摘をすべきです。

あまり言いたくはありませんが、
あなたのサイトの名称はただでさえ露悪趣味なところがあります。
自虐的なタイトル付けで人の歓心を誘うやりかたですよね。

そのやり方自体は否定しませんが、
でも、内容が伴わないのであれば、ぼくとしては、

「なんだ。やっぱりその程度か」

と思わざるを得ません。

少なくとも筆を取る力が残っているのであれば、
そうではないほかの障害者のために
社会の(いわゆる)健常者と障害者の相互理解を深めるべく使う義務が、
ぼくらにはあると思います。

ひとを生産性のない憎しみに駆り立てるだけなら筆をもつべきではない。
自戒ではありますが、そう感じます。

彼女が帰ってくる前にカレーをつくらないといけないので終わりにします。

きょうのカレーになんの肉をつかうか当ててください。

やばい…

この前のエントリで、何人かの方が声を寄せてくれたり「読者」になってくれたりしてるけれど、体力がないからこのブログはほとんど更新する予定がない… _| ̄|O

「どうせWebでなにか言ってもなー」と思いつつ、今回はあまりにいたたまれないから書いてみたんだけど。声が届いた方がすこしでもいてくださったことに感謝します。

ありがとう。

残業規制がADHD排除の論理なわけないじゃん

http://menhera.jp/2064

http://syakkin-dama.hatenablog.com/entry/20170224/1487937935

こちらの件。発達障害ではないが障害を抱えている当事者として「はぁ? なに言ってんの?」としか思えなかったので、ここにメモっとく。

結論。

  1. 障害があることを時間給労働の安売りの根拠にするのは当事者含め労働者をまったく幸せにしない
    理由:「あ、きみ障害もちなの? じゃあ時間給安くするか残業サービスでいいよね?」ということになる
  2. そもそも「昨今は残業規制がかまびすしい」という認識は誤り
    もともと一日8時間以上の労働は違法。それ以上が規制されているのに空気を読む人々が見過ごしてきた
  3. 8時間の労働時間というのは「一日は24時間」とおなじ物理的な限界
    25時がないのとおなじで、サービス残業というのは本来ありえない。ゲームで言えばチート
  4. そもそも障害当事者に8時間で一定効率必達な仕事は要求されていないし、多様な仕事のありかたがある
    現状とおなじ職種であっても障害に限らず労働者の環境・特性に配慮するのは雇用主の義務。それでも本人が対応できないのであれば、他の労働形態や職種も用意されており、障害者手帳取得者であればアファーマティブアクションの対象となる

以下詳細。長いので読みたい人向け。
正直、夜中に寝ながらスマホで書いたので傍論にしかなってないです。ニーズがあれば読む価値あるようにまとめ直します。

1番について。

元の主張を逆方向から考えてみればおかしいことにすぐ気づくと思う。

  • 被雇用者「ぼくは障害があって効率が悪いのでサービス残業させてください」

これは、

  • 雇用者「きみ、障害があるから残業はサービスでいいよね」

ということを許すのにほかならない。

「いや、本人が希望すればOKってことにすれば?」

いや、それ今までとなにもかわってないから。

「雇用者は命令してないけど被雇用者が自発的に残っていることにする無給労働」がサービス残業だよね?

だれが自発的意志の存在を確認するの? いままでできてなかったじゃん。

しかも、ただでさえ障害を抱えている弱い立場の労働者だよ? 雇用側にしてみれば「自発的に」サービス残業を申し出たことにしまくるに決まってるじゃん。

そんなことOKにしてたら、障害を理由にした奴隷労働がまかりとおることになってしまう。

2番。これはわかってる人にはちゃんとわかってると思うんだけど念のため。

「なんか最近長時間労働へのしめつけきつくなーい? へんなのー」

って思ってる人がいたら。ばか言っちゃいけない。新労働三法が締結されてからこの方、8時間以上の労働が合法だったことなどないから。本当ならサービスでない残業すら違法なんだ。

それでも残業がおこなわれているのは、会社がぼくら社員で結成した労働組合と「三六協定」を結んで合意しているから。

「え? 組合なんて知らないよ?」って人。会社で適当に選んだ社員がかたちだけの実体のない組合をつくってるの。そこが協定を結んでる。こんな灰色の状態おかしいんだけど、みんな空気読んで従ってる。

そう。ぼくが気になるのは、むしろこの「空気読む」ほうが精神疾患をかかえる障害者にはつらいんじゃないの? ってことなんだけど。

すくなくともぼくが知ってる病者は、だいたい、

  • 労組も協定もないのになんでみんな笑ってるんだろう・・・コワい・・・
  • え、定時過ぎたのにだれも帰らないの・・・

で空気読めず、調子崩してカラダ悪くしていく。「ADHDだとサービス残業が必要なんです」なんて、そりゃ症例としてないとは言わないが、さも一般論のように語られると迷惑でしかない。

3番。

あのさ。8時間労働だと「まだだ! まだ16時間ある!」とか思うんだろうけれどさ。「8時間は物理的限界であってそれを超えることは不可能」だったら、サービス残業前提で考えないよね?

たとえば1日は24時間じゃん。なにをどうしてもそれは変わらない。もし、どうにかしたいのであれば、

  • 社会的互助でどうにかする
  • そもそも1日という枠組みで考えない土俵に移る

んじゃないの?

あと、

「8時間は物理的限界じゃねーよプゲラ」

て思う人は8時間を軽く見過ぎ。ここまでくるのに人類がどれだけがんばったと思ってるんだ。

産業革命下都市労働が発生した1700年代は一日16時間労働があたりまえ。そこから多くの社会運動が起きて、一日10時間労働を達成。

そして8時間労働が国際協約としてうたわれたのが1919年ILO総会。百年前だね。まあ、日本を百年前のレベルまで戻したいならそれでもいいけどさ。

ちなみに「8時間」というのは意味があるんだよ。一日を三分割すると8時間でしょう? それで8時間を労働に、8時間を休息に、残りの8時間を自分たち自身の研鑽や趣味に充てようってこと。これを150~100年前の全世界の人々がいっしょになって叫んでたわけ。

8時間労働って、そういう歴史的に勝ち取られた世界標準なわけでさ。物理的限界というか、ゲームの絶対的ルールと言っても過言じゃないわけよ。

チートはだめでしょ?

4番目。

そもそも論として障害者であろうとなかろうと、労働者個人に対して常に一定の効率が期待できると思いこんでる経営者ってバカだよね。

個人だとブレがあるから組織でカバーするので。個人にカバーさせるなら会社つくる意味ないから。

なのでADHDだろうとなかろうと、そんなマネージメント能力不足の論理をふりかざす経営者のもとからは早めに去ったほうがよいです。

ただ、環境は気に入っているので「障害は抱えているが他人とおなじ効率や結果を出して継続勤務したい」という人もいるかもしんない。

それは、誤解を恐れず言えばその発想自体が誤りです。

先にも書いたとおりぼくも障害を抱えているし、子どものころから障害者支援活動に携わってきたけれど。

障害を抱えているのであれば、まず自分の出す結果は他人と異なるという事実は認めないとだめです。それを否定することは自己否定でしかありません。

自己否定しているのだから、サービス残業しようがしまいがつらさは変わりません。

なんか説明がめんどくさくなってきたな。

常者にわかりやすい例で言えば育児で時短勤務してるひとだな。

育児してる自分を「でも同じ結果出したいんです!」って否定してもしょうがないよね。実際、ママさんはこういう苦しみを抱えてるけれど。

でも会社は同じ結果出すことを期待してママさん雇ってるわけじゃないから。たぶんに理想論だけど、あなたのこれまでの勤務経験や人柄を資産だと思うからこそ雇ってるので。

あれだな。まとめると、

  • 社員におなじ歯車のように同じ効率・成果が求められているのだとすれば、それは会社の経営のしかたがおかしい
  • いっぽうで障害当事者も、ほかの人と同じ効率・成果を追求するのは自己否定に陥るワナ
  • しごとって効率と成果だけなの?

だな。

で、あと、カミングアウトしている場合に限定されるけれど、病者ならいわゆるアファーマティブアクションを活用すべきでしょう。

企業には一定割合で障害者を雇用する義務がある。きちんと果たしていないと罰金をとられるんだなこれが。

元記事の主の等級はわからないが、一定期間以上の診察歴があるなら精神障害者手帳の交付を受けているんじゃないかと思う。

って書いたら id:kamm が↑だけ引っ張ってブクマしてたけど、まさか「手帳所持者と決めつけるのは差別だ」とかいう 意図じゃないだろうな…。そういう意味じゃなくて「診察歴があるなら交付を受けられるし、まあたぶん受けているんじゃ ないかな。受けるべきだし」って意味だからね。はぁ…。取得できるのに障害者手帳もってないのって、不利益しか被って ないから。健康保険料払ったリターンがないってことだからね? とりわけ精神疾患の場合は長期の加療が必要だったり、 または生涯にわたってのサポートが必要なのに、それを拒否していると治療がままならなくなっちゃうんだよ。だからこそ、 旧32条障害者手帳での支援を受ける必要がある。医者もふつうに勧めます。揚げ足取りめんどくせえなあ

手帳をもっている場合は障害者雇用義務の対象者になる。すると、

「え、じゃあひととなりのわかってるうえに、雇用義務も果たせるんだ。おいしいです」

となって、会社に重宝がられることになる。

多少仕事の効率が低いくらいは相談に応じてもらえるわけだ。だからって別に卑下することはなくって、ときおり才能の片鱗を発揮できれば、

「あれ! こいつたまにすごいことやるな!」

とも思ってもらえるという。

・・・つかれたのでここらでねる。 おやすみ。


個別追記:

  • id:kamm おまえは「うわー」ってどういう意味か説明しろ。障害者手帳のあるなしに言及したことが差別だとかいう妄言だったら許さん。なんでオレが自分でももってる手帳のことで他人を差別せにゃならんのだ。障害者手帳は胸を張って持つべきものだ。おまえみたいなやつの存在があれをケガレにしてるんだよ
  • id:satetsu_inu ”多様な仕事のありかたがある”が残業は認めません。
    アホか。最近長時間労働がらみでこの手の幼稚園児みたいな揚げ足をとって得意がってる乳児を見かけるけれど、なんのイヤミにもなってねえっつってんだよ。おなじ論法で言ったら「"多様な仕事のありかたがある"が殺人請負業は認めませんプゲラ」とかもありうるのか? 契約に基づく労働が社会という枠組みのなかでおこなわれる以上、そこにはルールが存在する。マルクスが指摘したような人間性疎外を起こしうる事象は防がなくてはならない。仮に障害当事者が近視眼的に過剰労働を希望したとしても、それが結局奴隷的労働を現代に再現するものでしかない以上、「えー、そりゃ筋悪でしょう」と判断するのがまっとうだってこと
  • id:itarumurayama http://b.hatena.ne.jp/entry/324352318/comment/itarumurayama
    いや、長時間労働規制反対論者は立法とそこに影響力をもつ財界の大半を占めてるだろ。それでも意向が反映されてないというなら、どうぞ労組をつくって運動をしてくださいというほかない。労組はひとりでもつくれるよ。サービス残業なくせって運動も、そこからはじめてずっとやってるんだからおなじ立ち位置でやりゃあいいじゃん
  • id:usausamode ハンデに対し社会のなんらかの補助が必要なのかな
    うん。社会的扶助で補えばいいんだと思うよ。というか上述のアファーマティブアクションがそれで、現状でも利用できる制度はすでにある。それをきちんと使っていけば生きやすいし、使っていくべきなんだよね。なぜなら社会と契約して生きていくなかで、障害をもつ・もたざるにかかわらずぼくらは一定のルールを守っていかなければならないから。そのルールを守れそうもないときは胸を張って助けてもらえばいいんだよね
  • id:PowerEdge 自分の場合は拘束時間を2時間くらい長くしてもらって休憩時間も2時間増やし
    すばらしい話だと思います。たいへんだったと思いますががんばってください。